作: アサイレイコ
ISBN: 978-4-909809-48-3
ページ数: 40ページ
サイズ: 265 x 220 x 10mm
本体価格: ¥1,600
シリーズ名: a sailing boat book
刊行: 2023年7月30日
在庫: あり
電子絵本: 主要電子書籍書店にて販売予定
1977年東京生まれ、埼玉育ち。東京外国語大学外国語学部スペイン語科卒業後、イギリスに留学し、ウェストミンスター大学の聴講プログラムでイラストレーションの楽しさを知る。2006年ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ美術大学グラフィックデザイン科を卒業、以後書籍や雑誌、広告やパッケージなどのイラストやデザインの制作しつつ、子供、ユーモア、イラストと物語をこよなく愛し絵本の読み聞かせボランティアとしても活動している。2012年フィンランド/ヘルシンキNapa Gallery Flipbook Competition Book Prize入賞。2016年度三鷹市「星と森と絵本の家」公募絵本原画作品優秀作入賞。2011年に本作に登場するマシマロに出会う。個性的でたくましくもチャーミングな、愛すべきこの白ねこの姿に感銘を受け、その愛らしさを世に広めるべくこの作品を制作した。
白い子ネコのマシマロが初めて夜のお散歩へ行きました。空にはお日さまと思ったら初めて会うお月様でした。お月様と一緒にお散歩をしていると突然の大雨が。そして大好きな森へ行ってみるとそこにはたくさんのネコが集まっていたのです。
幼い頃、私にとって夜は怖いものでした。同時に夜の暗闇に対する憧れのようなものもありました。このお話の主役であるマシマロも小さく、分からないことや知らないことだらけで、恐れや不安とともに生きていますが、好奇心を原動力に、元気よく未知の暗闇に飛び込んで行きます。そして新しい出会いを通して色々なことを感じ、一瞬一瞬を満喫します。人間もひとりひとりは小さな存在です。コロナ禍や急速な社会の変化を経て、私たちは以前より少し内向きに、そして臆病になってしまっているかもしれません。子どもたちに小さな冒険をさせることさえ躊躇してしまいます。でも、お話の中ではいろんな冒険ができるのです。勇敢でチャーミングなマシマロの物語を通して、小さな子どもたちに世界に飛び出すくワクワクを感じてもらえたらうれしいです。そして毎日色々なことを考えて頑張っている大人にも、眠りにつく前のひととき、現実を少しだけ忘れて楽しんでもらえればいいな、と思います。